皆様、いつも温かいご支援とご愛読をいただき、誠にありがとうございます。私たちが大田区・品川区の魅力を伝える地域雑誌を創刊してから、10年以上の歳月が流れました。洗足池や池上線沿線をはじめとする、この情緒あふれる街を歩き、そこに暮らす人々の声に耳を傾け、言葉を紡いできた日々は、私たちにとってかけがえのない財産です。
出版という生業を通じて私たちが深く実感しているのは、この街には「人の心を動かす文化や芸術」が日常のあちこちに息づいているということです。そこここに歴史や文化が宿る地域での街歩きや、心に直接響くような音楽などのイベントを通し、私たちはこれまでも様々な形で、表現と人が出会う場を創ってまいりました。
私たちが目指しているのは、単なる情報の伝達ではありません。これまで私たちが歩んできたのは、人間の表現をきっかけとして、「誰かの人生を力強く前に進めるきっかけ」を生み出すことでした。
人生のある時点で、表現することを思い立ち筆を持つ人や、さまざまな表現領域の人たちが羽ばたくための舞台を用意すること。そんな場や時間を、これまで歩んできた人生に疑問を持ち、立ち止まって考え込んでいる人や、ハンディを抱える方々などと共につくりあげていくこと。これらはすべて、社会の豊かさを育む活動だと信じています。
しかし、こうした「利益や効率だけでは測れない、けれどこの社会から絶対に欠かしてはいけない人々」を守り、育てていくためには、私どもの力だけでは限界があるのも事実です。皆様からいただくご寄付は、ただの活動資金ではありません。「経済立国」を経て成熟した日本の社会に希望の灯を灯す、誰もが自分らしく躍動し、誰かの表現に心を震わせることができるポジティブな「未来の景色」を創るための、大切なバトンであると考えています。
私たちが描く温かく力強い未来を、どうか共に創っていただけないでしょうか。皆様からのご賛同とご参加を、心よりお待ち申し上げております。
コトノハ株式会社 代表取締役
針谷 周作